想像してもらえれば、それが答えです。

T: なるほど、じゃぁ取材してる我々も含めて実物を手にしてからのお楽しみですね。
では質問をかえて、今回のアルバムの構想はいつごろからあったものですか?
またどんなときですか?

A: 具体的になったのは、昨年6月頃にアケタズディスクの社長の明田川さんに打診されて。実は以前から、僕のアルバムを作ろうと思ってくれてたみたいだけど、ちょうど前作の「Quiet StoRm」をやってたから、チョット間をおいたらこの時期になった。僕自身も構想自体は、前作の制作過程ですでにあった。前作がライヴ盤で、その一発録りではOKテイクに出来なかったけど、どうしてもカタチにしたかった楽曲を収録したのが本作。だから今作のために新たに書き下ろしたっていう曲は基本的にないし、最初の質問のもうひとつの理由にもなるんだけど「31」っていう曲は、前作で、ライヴとしてはいいテイクがとれなかった。だけどもし次に機会があれば、是非録音しなおして入れたいという気持ちで、ブックレットの最後のページに譜面を貼り付けました。

T: なるほど、今もお話に出ましたが、前作でOKテイクにならなかった曲が基本的に収録されているということですが、逆にライヴでは演奏したことがない曲(今回初めて演奏した曲)はあるんですか?

A: それはないですね。歌に関していえばわりと最近やり始めたっていう曲はあるけど・・・
「ウェイリング・ウォール」とか、「スプーキー」とかね。
「スプーキー」なんかは、ホントに録音する間際にアレンジのアイディアを思いついた。ちょっとしたことなんだけど、結構直前にならないとなかなか決らない。そういう意味での迷いは常にあるかな。期限を決められて、いよいよ明日録らなきゃっていう状況に
なるとキザな言い方だけどアイディアが降ってきたりするものでね・・・。逆に時間があればいくらでも欲深く考えてしまって、死ぬまで定まらないような・・・ちょっとオーバーですけど。

T: 「Dig My Style」や「Beyond The Door」などの過去の作品と比べて、作り方やいろんな状況的に大きく変わった点はありますか?

A: 今回基本的には、「アケタの店」をメインに入谷の「なってるハウス」と2ヶ所で、ベーシックトラックはライヴ形式の一発録りで、それにダビングで音を重ねていって作りました。
だから、当時のスタジオ・レコーディングとは比較が難しいけど。ただ完全なライヴ一発録りじゃないレコーディングに臨んで、自分はこういう作業、音を重ねていって、細部にこだわって一曲を完成させていくっていう作業が結構好きだし、ある意味向いていると思った。恐らくビートルズの影響が大きいと思うな。違うといえば今回は、時間と場所をふんだんに提供してもらったということが大きいと思う。兎に角、エン