ソフトロック・ユニット「スプリングス」の女性ヴォーカリスト、シンディ浅田が、昨年1月に他界した母・ローラ浅田(ジャズ・シンガー)に捧げた初ソロ・アルバム。生前のローラがステージ・レパートリーとしていたスタンダード・ナンバーや自作曲などのカヴァーを中心とした構成で、スプリングスの渡辺博之(コーラス)、土屋剛(アレンジ、キーボード)がレコーディングに全面参加。プロデュースもスプリングスの仕掛け人・中村俊夫が手がけ、カレン・カーペンターをほうふつさせるハートウォームな歌声と、洗練された極上のハーモニーが魅力のサウンドに仕上がっています。
ボーナス・トラックとして、ミニー・リパートン「Lovin’ You」(74年)の作者として知られるリチャード・ルドルフがプロデュースした「アース・エンジェル」(2006年LA録音/ザ・ペンギンズのヒット曲のカヴァー)、ローラ浅田が「かず&ラストコール」名義で1977年に米国でリリースしたシングルのカップリング曲2曲を収録。
|
[シンディ浅田Profile]
新潟県出身。6歳の頃渡米しカリフォルニア州ロスアンゼルスで育つ。ジャズ・シンガーだった母の影響で小学5年〜高校3年まで学校のコーラス部やバンドのコーラス隊に参加。17歳頃から両親が経営するナイトクラブのステージに立つようになる。大学時代、デルタ航空のキャビン・アテンダントとなるが、音楽家になる夢を捨てきれず、東京の音楽出版会社に就職。95年「SPRINGS」のボーカルに抜擢され、アルバム2枚を発表する。96年にSPRINGS脱退後は、様々なコンピレーション・アルバムやCMソングなどに参加。2009年、初ソロ・アルバムのレコーディングを機にオリジナル・メンバーによるSPRINGS再結成を果たしている。
|