タイトル:live at jazz inn
    LOVELY / Quiet StoRm

 アーティスト:秋山一将

 規格番号:MHACD-2622
 価格:¥2,800(税込)
収録曲
1.
Seymour
2.
AIRPOCKET
3.
Darkness of the Light
4.
So Lovely
5.
参加ミュージシャン
秋山一将 guitar、峰厚介 tenor sax、石渡明廣 guitar
岡田勉  bass、セシル・モンロー drums

2004年10月29日、30日
Jazz inn LOVELYにて録音
・秋山一将HP http://www.sepia.dti.ne.jp/akiyama/
Dr.Rain
秋山一将のリーダー作としては、1979年に発表されたセカンド・アルバム「Beyond the Door / 秋山一将 with Next Page」から実に25年ぶりの新作となる本作は、メインジャケットが,発売元でもある名古屋のライヴハウス「jazz inn LOVELY」の入り口の「扉」という意味深な画が目に飛び込んでくるところからはじまる。
このアルバムをはじめて聴いたとき、「小難しいJazzのLive盤」、1曲がどれも10分を超す長尺で、「さぁ、聴くぞ!と意気込まないとなかなか聴き始められないCD」、ともするとそんな印象を抱く人も少なくないのではないだろうか?そんなことがふと頭を過ぎった。
しかし、ホントにそうだろうか?
音楽の良し悪しとは一体何だろうか?例えばその曲を自分が大観衆の前で熱唱し、歓声を浴びている姿を想像し酔いしれるといった空想に近い自分勝手なものだったとしても、ある場面を「想像」させてくれるのが良い音楽ではないだろうか?
「本作は」と書いたが、秋山一将という人の音楽はいつ


だってそうなのである。1曲の中でも表情を変えながら聴き手に勝手なストーリーや場面を想像させてくれる。さらに言えば、「あれっ、これってどっかで聴いたことあるような?」と、ふと思ってしまうメロディー。だけどそれが一体誰の何ていう曲だったかは、決して思い出すことが出来ない。彼の音楽との出会いはいつだって「デジャブ」なのである。
皆さんも勝手に登場人物やストーリー、色んな場面を想像しながら聴いていただきたい。最後にメンバー紹介をして「円」という曲が始まる頃には、1本の映画を見終えて、エンドロールをぼんやりと眺めながら、その余韻に浸っている自分がいるのではないだろうか?
そして、ふと取り出したブックレットの最終ページのクレジットの下に、彼がライヴでもよく演奏する「31」という曲の楽譜の一部が、これまた意味深に貼りついている。
きっと秋山一将監督の次回作を予告するシークレットメッセージに違いない。そう信じて疑わないのである。